はじめまして、かがやくさくらです。
このブログでは
すでにその本を読んだ方はもちろん、まだその本を読んでいない方・読もうかどうか考え中の方などにも楽しんでいただきたいので、
あらすじはできるだけ最小限に、
感想においてはネタバレを避け、心が動いたポイントやおすすめの点などを上げていこうと思っています。
完全に私的な感想になると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです♪
奥田英朗 家日和 概要
家族をテーマにした、温かい気持ちにしてくれる短編集です。
全部で6編。
それぞれが「夫婦」「家族」のお話です。
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奥田英朗さんの小説は、
『最悪』
『邪魔』
『無理』
から入ったのですが、これらの作品はなかなか重い話。
そのイメージのままこの『家日和』を読んだので、テイストの違いには正直驚きました!
ネタバレなし 感想と考察
〇それぞれの家族の在り方
6編の中には、6通りの夫婦が出てきます。
当たり前ですがそれぞれ考え方・関わり方も別々。
ハラハラさせられるものもあれば、なるほどなぁと感心させられるものもありました。
温かい気持ちにしてくれる家族。
家族として、そういう考え方もあるんだなと気付かせてくれる夫婦。
とても羨ましいけれど、私には絶対真似できないなと感心した奥さん。
ちょっと腑に落ちなかったけれど、これも当事者が良ければそれでいいのかぁと思わされた夫婦。
それぞれがとても面白いです!
考えてみれば、世の中だっていろんな夫婦・いろんな家族がいて、
それぞれみんな一緒じゃないですもんね。
〇これは奥田英朗さん自身のこと??
6編の中で
これ奥田英朗さん自身のことなのかな…??
と思うお話がありました。
このお話の主人公は妻子のある作家さん。
家族や、家族を通した人間関係の中で
何を書くか、どこまで書くか
ということを、悩みながら苦しみながら考えていくんですね。
奥田さんもこんな感じなのかな・・・実際どうなのかな・・・
と思いながら読むのも、また楽しかったです♪
どちらにしても、作家さんって大変なお仕事ですよね~。
【総評】
全体を通して読みやすく、楽しく読めた短編集でした!
私のお気に入りは
『ここが青山』
『家においでよ』
『夫とカーテン』
です。
特に『ここが青山』『夫とカーテン』の夫婦の在り方には心が温かくなりました。
奥田英朗さんの家族シリーズとして、この他に
『我が家の問題』
『我が家のヒミツ』
もありますので、引き続き読破してまたあげようと思います♪
個人的 五つ星評価
ほっこり度 ★★★★☆
これ奥田さんですか度 ★★★★★
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