はじめまして、かがやくさくらです。
このブログでは
すでにその本を読んだ方はもちろん、まだその本を読んでいない方・読もうかどうか考え中の方などにも楽しんでいただきたいので、
あらすじはできるだけ最小限に、
感想においてはネタバレを避け、心が動いたポイントやおすすめの点などを上げていこうと思っています。
完全に私的な感想になると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです♪
湊かなえ リバース あらすじ
ある日突然、彼女・越智美穂子の元に届いた告発文。
『深瀬和久は人殺しだ』
深瀬はその告発文を、いたずらだと一蹴することはできなかった。
この告発文の差出人は誰なのか。
どんな意図で出されたものなのか。
そして「あの日」、何があったのか。
ネタバレなし 感想と考察
〇「あの日」のこと
物語は告発文が書かれた現在から始まり、それと並行し「あの日」のことも書かれていきます。
ある出来事が起こった3年前の「あの日」
その日深瀬は、友人4人と大学の卒業旅行に来ていました。
そこで起こった数々の出来事。
深瀬も友人たちも、その日のすべてを共有していたわけではないので、それぞれが自分の知らない部分を持っているのです。
そして深瀬は、告発文はこの日のことを指しているのだと思い、自身の思いに従って行動し始めます。
物語は全体的に淡々と進んで行った印象ですが、私はこの深瀬というキャラクターがとても好きでした。
〇深瀬和久という登場人物
深瀬に一番感情移入できたところは「大切な友人」に対する思いです。
でも、思いは常に相手と同じとは限らない。
これで良かったのか。
実はこうだったんじゃないのか。
時折きちんと自分を振り返りながらもいろいろな思いの中葛藤する深瀬は、とても人間らしくていいなと思いました。
でも、深瀬がこんなに自信が持てないのはなぜなんでしょうか・・・
人と比べてしまうから??
確かに派手さはありませんが、私とっては十分魅力的な人に感じました。
そして本書を読むと、必ず蜂蜜入りコーヒーを飲みたくなるんですね。
〇ラスト1行の衝撃
ラストは衝撃です。
とにかく、一度読んだら二度と忘れられないくらいの衝撃です。
なので絶対先に読まないでください・・・!
例えば小説を読むときに、「この本は何ページまであるのかな」と確認する方もいらっしゃると思うのですが
(私がそのタイプです笑)
その場合も、文字に目が行ってしまわないよう、細心の注意を払うことを強くおすすめします。
面白かったドラマ化
また、本書は藤原竜也さん主演でドラマ化もされています。
その藤原竜也さん、目の動き、走り方、細かい動作も
まさに深瀬和久!
といった感じで、とても素晴らしかったです。
深瀬の友人である谷原(市原隼人さん)・浅見(玉森裕太さん)・村井(三浦貴大さん)のキャラは正直、ドラマ版ではとてもしんどいですが・・・
そう思わせるということは、皆さん演技がお上手だということですね・・・!
そして原作にはないキャラで武田鉄矢さんも出演されていて、こちらもまた素晴らしかったです。
ドラマと小説では結末が違います。
私はどちらも、何度も読み、何度も鑑賞するほど好きな作品ですが、
話の展開はドラマの方が見やすく
結末においては断トツで小説の本がお気に入りです。
個人的 五つ星評価
ラストの衝撃度 MAX
蜂蜜入りコーヒーが飲みたくなる度 MAX
映像化のおすすめ度 ★★★★★
価格:704円 |
新品価格 |
コメント