ネタバレなし 近藤史恵 ホテル・ピーベリー

近藤史恵

はじめまして、かがやくさくらです。

このブログでは

すでにその本を読んだ方はもちろん、まだその本を読んでいない方・読もうかどうか考え中の方などにも楽しんでいただきたいので、

あらすじはできるだけ最小限に

感想においてはネタバレを避け、心が動いたポイントやおすすめの点などを上げていこうと思っています。

完全に私的な感想になると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです♪

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【近藤史恵 ホテル・ピーベリー あらすじ】

仕事を辞めてハワイ島を訪れた、木崎淳平

友人から勧められたのは「リピーターは受け入れない」という、日本人が経営するホテルだった。

木崎はそこで旅を満喫しようとしたのだが・・・

同宿者がホテル内のプールで溺死。続いてもう一人がバイクで事故死してしまう。

このホテルには「何が」あるのか。

【ネタバレなし 感想と考察】

〇思い切った長期旅行

ハワイに3カ月滞在。

すごい魅力的な響きです。

が。

最長3カ月しかいられない。泊まれるのは一度きり。二度目は絶対に利用できない。

というルールがあるホテル・ピーベリーはなんとも不気味で、その話を聞いた時点で行ってみようだなんて思えない。

怖いやん、そんなん。

と思いながら読み始めました。

主人公は元教師の木崎

そしてその他に、宿泊客は男性3人と唯一の女性・七生

登場人物たちは謎だらけですが、それでも始まった木崎の旅です。

〇ハワイと木崎

前半のハワイの模写は素晴らしく、頭の中に情景が自然と浮かんできます。

風とか湿度まで感じるほどで、

やっぱり魅力的でした。

ですが!

後半から一気に事件が起こり、ただならない雰囲気に包まれていきます。

もう全員怪しい。

全員信用できない。笑

ほら、だから言わんこっちゃない。汗

そして当の木崎ですが・・・

で、結構しんどいキャラなんです。

心理模写もそうなんですが、抱えてる過去なんかはもう・・・ちょっと重すぎました。

いや、重いというか!

本当はこの表現は湾曲すぎるんですが、ここではこう書くしかなかった・・・

木崎の過去はこの設定じゃないといけなかったのかな。

とは思ったけど、

だからこそのこの展開とラストがあるんですよね、きっと。

でもしんどい。

〇ラストの「あの人」

二つ目の事件、木崎の過去、七生のエピソード等々

後半に入るとスピード感が出てきて読む手が止まらなくなります。

謎と不穏さもすごく心地良くて良かった。

ということで、一日で読み切ってしまいました。

ラストに向かう展開には驚きと、なるほどなぁと腑に落ちる部分がいい感じにミックスされていたように思います。

そして、読後はハワイに行きたくなる(こんなホテルは嫌やけど汗)。

それが無理でもどこかに行きたくなること必至。

ただ一つ思うのは

ラストの「あの人」は、この後その言葉通りの行動を起こしたのかなということ。

私が「あの人」やったらそんなことせーへんよ多分。

と、卑怯な私はそう思うんです。

【個人的 五つ星評価】

ハワイの模写に惹かれる度   MAX

ホテルの不気味さが心地いい度 MAX

読後はどこかに行きたくなる度 MAX

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