ネタバレなし 近藤史恵 岩窟姫

近藤史恵

はじめまして、かがやくさくらです。

このブログでは

すでにその本を読んだ方はもちろん、まだその本を読んでいない方・読もうかどうか考え中の方などにも楽しんでいただきたいので、

あらすじはできるだけ最小限に

感想においてはネタバレを避け、心が動いたポイントやおすすめの点などを上げていこうと思っています。

完全に私的な感想になると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです♪

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【近藤史恵 岩窟姫 あらすじ】

人気アイドル・沙霧(さぎり)の謎の自殺。

彼女の親友・蓮美(れみ)はその事実に呆然とするが、突如渦中に巻き込まれていく。

自殺の原因は蓮美からのいじめだと、沙霧のブログに残されていたのだ。

ファン・事務所・・・周囲の人々すべてに信じてもらえなかった蓮美は、己の無実を証明するべく立ち上がった。

果たして、沙霧の死の真実にたどり着いた蓮美の目に映った真実とは。

【ネタバレなし 感想と考察】

〇近藤史恵さん作品、二作目

私にとって、近藤史恵さん作品二作目の本書。

初めて読んだのは『はぶらし』でした。

その『はぶらし』では、女性同士の内面のやり取りや、人間関係における

突然心の中に落ちてくる違和感

等がとてもリアルに描かれていて、夢中になって読了したんですね。

本書は、まず設定に惹かれました。

突然親友を失った絶望。

そしてそれに浸る間もなく、身に覚えのないことを、信じていた親友から告発されたさらなる絶望。

その上、誰にも無実を信じてもらえない。

有名人って本当に大変。

改めて、SNSって怖い・・・!!

主人公・蓮美はまだまだ若い女のコです。

その蓮美の葛藤、見えない敵に立ち上がる様は、思わず応援したくなります。

〇沙霧の死の真相について

設定は面白い。

内容は興味深い。

起きる出来事は怖いこと続き。

考えさせられるところもしばしば。

文章は読みやすくてサクサク進んでいきます。

誰も信じられない。

誰を信じていいかわからない。

って、想像しただけでものすごい恐怖ですよね。

次はどうなるのか、気になって気になって仕方なかった。

・・・ですが。

私にとっては少し、物足りなさがあったかな。

もうちょっとドロドロした感じというか、決して綺麗なだけじゃない人の内面を描いてほしかったかなぁ・・・

もうちょっとパンチが欲しかった。

と、個人的には思いました。

でも、「真相の一部」については、意外性は抜群です!

ということで、すぐに近藤史恵さん作品三作目を購入してしまいました。

【個人的 五つ星評価】

SNSの怖さを感じる度       MAX

もうちょっとパンチが欲しかった度 MAX

「真実の一部」の意外性度     MAX

 

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