はじめまして、かがやくさくらです。
このブログでは
すでにその本を読んだ方はもちろん、まだその本を読んでいない方・読もうかどうか考え中の方などにも楽しんでいただきたいので、
あらすじはできるだけ最小限に、
感想においてはネタバレを避け、心が動いたポイントやおすすめの点などを上げていこうと思っています。
完全に私的な感想になると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです♪
【今邑彩 よもつひらさか 概要】
黄泉比良坂(よもつひらさか)
古事記では、冥界へつながる道をそう呼ぶ。
嫁いだ娘に会うために初めてそこを訪れた男は、なだらかな坂を上がっていた。
そこへ声をかけてきた登山姿の青年は、その坂の言い伝えを男に語り始める。
一人でこの坂を歩くと、死者に出くわしてしまうことがあると・・・
表題作をはじめ、恐怖・奇妙な世界を描いた12編からなる短編集。
【ネタバレなし 感想と考察】
〇今邑彩さんの唯一無二感
私にとって今邑彩さんの作品の特徴と言えば
独特の恐怖感
湿度のある文章
なんです。
この特徴は、長編よりも短編の方がより顕著にみられると思います。
本書も例外ではなく、一つ目のお話から今邑彩さんの世界に引き込まれるんですね。
基本ゾクッとするお話が続きますが、続きが気になって仕方がない。
本書は全部で12編からなる短編集ですが、そのすべてが30ページ弱ととても読みやすいです。
「世にも奇妙な物語」が好きな方には、おすすめの作家さん・おすすめの短編集ですし、何より私にとって本書は「今邑彩さんの短編」の中で一番のお気に入りの作品です。
〇映像化された作品
本書の中には、実際に「世にも奇妙な物語」で映像化された作品が2つあります。
「家に着くまで」
「穴二つ」
「家に着くまで」の方は佐野史郎さん主演で「推理タクシー」というタイトルで映像化されました。
これも、佐野史郎さんの存在感がすごくて・・・汗
すごく怖くて面白かったです。
「穴二つ」の方は椎名桔平さん主演。
「ネカマな男」というタイトルで映像化されました。
こちらもとても面白かったので、どちらもおすすめです♪
〇各話について
全部で12編の短編。
どれも面白い作品ばかりですが、特に好きなのは『見知らぬあなた』『ささやく鏡』『茉莉花』『生まれ変わり』『よもつひらさか』。
中でも『よもつひらさか』は一番のお気に入りです。
各話の私的評価は以下の通りです。
見知らぬあなた ★★★★★
ささやく鏡 ★★★★★
茉莉花 ★★★★★
時を重ねて ★★★☆☆
ハーフ・アンド・ハーフ ★★★★☆
双頭の影 ★★★★☆
家に着くまで ★★★★☆
夢の中へ・・・・・・ ★★★☆☆
穴二つ ★★★★☆
遠い窓 ★★★☆☆
生まれ変わり ★★★★★
よもつひらさか ★★★★★
【個人的 五つ星評価】
湿度を感じる度 MAX
ゾクゾク度 MAX
今邑彩さん短編集でのお気に入り度 MAX
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