はじめまして、かがやくさくらです。
このブログでは
すでにその本を読んだ方はもちろん、まだその本を読んでいない方・読もうかどうか考え中の方などにも楽しんでいただきたいので、
あらすじはできるだけ最小限に、
感想においてはネタバレを避け、心が動いたポイントやおすすめの点などを上げていこうと思っています。
完全に私的な感想になると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです♪
今邑彩 人影花 概要
全部で9編からなる短編集です。
ゾクッと来るようなお話が主ですが、続きが気になり、また文章がとても読みやすいのでサクサク読めます。
ネタバレなし 感想と考察
〇一つ目のお話から引き込まれる
本書は「私に似た人」というお話から始まります。
このお話がまた、とても短い中にも緊張と緩和がものすごいんですね。
最初から引き込まれてしまいます。
基本ゾクッと来るお話が続きますが、9編の中、途中に少しテイストが違うお話が入るのですが、そこで小休止といった感じ。
このテイストの違うお話は、赤川次郎さんのショートショートを彷彿させます。
〇今邑彩さんの作品ついて
今邑彩さんの作品ってとにかく読みやすくて、どんどん引き込まれるので一気に読んでしまうんですね。
そして何より私が思うのは、
今邑彩さんの作品は独特で、湿度を感じるということ。
これは文章から来るものなのか、世界観から来るものなのか、そのどちらもなのか
それはよくわからないのですが
とにかくとても湿度が高い印象なんです。
これ、誰に言っても上手く伝わらないのですが・・・汗
今邑彩さんってどんな作家さん??
と聞かれたら
湿度の高い文章を書く作家さん
と答えると思いますし、私にとって今邑彩さんの最大の魅力はまさにそこなんですね。
特に短編集はものすごく不気味だったり、背筋がひんやりしたり、内臓をなでられるようなゾワッとする感覚にもなったりして、すごく読み応えがあります。
「世にも奇妙な物語」が好きな方には、おすすめの作家さん・おすすめの短編集です。
〇9編のお話
いろんな種類のゾクッとするお話、その中に小休止のようなお話も収録されています。
中でも私が好きなのは『私に似た人』『人影花』『鳥の巣』。
そして各話の私的評価は以下の通りです。
私に似た人 ★★★★★
神の目 ★★★☆☆
疵(きず) ★★★★☆
人影花 ★★★★★
ペシミスト ★★★★☆
もういいかい…… ★★★★☆
鳥の巣 ★★★★★
返してください ★★★★☆
いつまで ★★★☆☆
個人的 五つ星評価
湿度を感じる度 MAX
読みやすい度 MAX
ゾクゾク度 ★★★★★
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