ネタバレなし 五十嵐貴久 リカ(リカシリーズ)

五十嵐貴久

はじめまして、かがやくさくらです。

このブログでは

すでにその本を読んだ方はもちろん、まだその本を読んでいない方・読もうかどうか考え中の方などにも楽しんでいただきたいので、

あらすじはできるだけ最小限に、

感想においてはネタバレを避け、心が動いたポイントやおすすめの点などを上げていこうと思っています。

完全に私的な感想になると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです♪

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五十嵐貴久 リカ あらすじ

本間は妻子のある42歳のサラリーマン。

出来心で「出会い系」を始め、リカと名乗る女性と出会ったのだが、それが恐怖の始まりだった。

リカ本間のへのストーキングは常軌を逸していく。

その「狂気」とも言えるリカの行動の数々に、本間はどう立ち向かうのか。

ネタバレなし 感想と考察

〇人間の持つ悪意

人の悪意というものが底知れないもののように感じて、ものすごく怖かったです。

でも、この「悪意」

本人にはまったく自覚がないかもしれないし、

愛情のつもり、善意のつもりである場合もあるんですね。

それがものすごく怖かったです。

本書は始まりが始まりなだけに、自分とは絶対に無関係なお話だと思って読み進めていくのですが

なんだか焦点はそこじゃないような気がしてきます。

自分は「こちら側」だと思っていても、そうではないかもしれない。

ふとしたことで人の悪意に巻き込まれ、本間のようになってしまうかもしれないし

もしかしたら自分自身が「リカ」のように常軌を逸してしまうかもしれない。

**********

そんなこと絶対ない。ありえない。

と言い切れないところが、本書の怖いところだと思いました。

また、本間の言動や心の模写が上手いので、恐怖や追い詰められていく様がダイレクトに伝わって来るんですね。

怖いけど続きが気になる。

恐ろしいけど読むのがやめられない。

五十嵐貴久さん、本当にお上手です!

〇リカという恐怖

リカはいろんな意味で人間離れしています。

ですが、それでも人間なんです。

リカってどんな人間なんだろう。

どこから、なぜこうなったんだろう。

こんなことありえるんだろうか。

それがすごく気になり、また知りたくなりました。

でも、リカまで行かなくとも話の通じない人って世の中にはいますよね。

話が通じないって本っっ当に怖い。

そしてそれが逃げられない相手だったとしたら・・・

想像しただけでものすごい恐怖です。

また、本書はシリーズになっていて、ここから

『リターン』『リバース』『リハーサル』『リメンバー』『リフレイン』『リセット』『リベンジ』

と続きます。

リカのバックボーンにはとても興味があるので、また他の作品も読んでブログに上げますね。

〇ラストとエピローグ

本書はラストも、そこへ向かう最終章もものすごく、心がどんどん引っ張りこまれていきます。

そしてそのラストに向けて、序盤からたくさんの伏線が散りばめられているんですね。

これは再読するとさらによくわかり、ここでも感情が揺さぶられるので、できれば何度も読むことをおすすめします。

また本書は文庫化にあたり、エピローグが追加されています。

これ、エピローグがなくても物語としては成り立っているし、何も問題はないんですね。

むしろそこまででも完璧だと思うし、何も追加しない方がいいのではないかと思ってしまいそうな勢いなんです。

ですが!

この追加されたエピローグが、こちらの想像をはるかに超えてくるんですよ・・・

最後まで読んだらきっと忘れることはできないのではないでしょうか。

個人的 五つ星評価

何度も読みたくなる度      ★★★★★

恐怖と衝撃度          MAX

シリーズの中でのおすすめ度   MAX

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感想(19件)

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