はじめまして、かがやくさくらです。
このブログでは
すでにその本を読んだ方はもちろん、まだその本を読んでいない方・読もうかどうか考え中の方などにも楽しんでいただきたいので、
あらすじはできるだけ最小限に、
感想においてはネタバレを避け、心が動いたポイントやおすすめの点などを上げていこうと思っています。
完全に私的な感想になると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです♪
【五十嵐貴久 リバース あらすじ】
医師である父、美しい母、そして高貴な存在である双子の姉妹・梨花と結花。
上京してきた幸子は、この日の打ちどころのない雨宮家で住み込みの家政婦として働くこととなった。
そこで次々と巻き起こる不可解な事件。
そして「真相」に気付いてしまった幸子はある行動を取ろうとするのだが・・・
「リカシリーズ」第三弾。
最強で最恐のストーカー・リカは、どのようにして誕生したのか。
【ネタバレなし 感想と考察】
〇リカの生まれ育った家
本書は「リカシリーズ」の第三弾。
『リカ』『リターン』で最強のストーカーとして描かれたリカがどのようにして育ったのか、なぜリカがあの「リカ」になってしまったのか、ということが書かれています。
医師である父親。
優雅で美しい母親。
そして、小学生だった双子の姉妹・梨花と結花。
物語は、その雨宮家のお屋敷で住み込みで働くことになった家政婦・幸子の視点で語られていきます。
立派なお屋敷が舞台となっているので、その閉塞感も怖さの一端を担っています。
ですが
当たり前と言えば当たり前なんですが
あの「リカ」も、家族のいる人間だったんだなぁと感じました。笑
特に第一弾『リカ』がすごすぎて!怖すぎたもんだから!汗
なんだかそこにちょっとだけ安心してしまいました。笑
〇語り手は幸子。
この「リカ」の少女時代。
これは時系列的には後の『リカ』『リターン』を思うと
なるほどこうやって育ったんだな
と、ある種腑に落ちる部分もあります。
と言うか、これでまっすぐに育つことなんてできますか
と思ってしまうほど、この生い立ちはなかなかヘビーなんですね。
少し「リカ」を気の毒に思ってしまいました・・・
ですが、本書の語り手はあくまでも家政婦・幸子です。
なのでいろんな伏線をもとに
これはこういうことだったんだろうな
あの時「リカ」はこう思っていたんだろうな
と想像していく形になるんですね。
この淡々とした語り口が逆に、よくわからない恐怖や不気味さを際立たせているのでどんどん読み進めてしまうのですが
できれば梨花や結花、母親視点でもっと切り込んだお話も読んでみたかったなと思いました。
とは言え、今作も読みごたえは十分です。
「リカシリーズ」はこの後も『リハーサル』『リメンバー』『リフレイン』『リセット』『リセット』『リベンジ』と続きますので、また順次ブログを上げていきますね。
【個人的 五つ星評価】
閉塞感が恐怖をあおる度 MAX
「リカ」を思ってしまう度 ★★★★★
シリーズの中でのおすすめ度 ★★★★★
価格:737円 |
新品価格 |
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