はじめまして、かがやくさくらです。
このブログでは
すでにその本を読んだ方はもちろん、まだその本を読んでいない方・読もうかどうか考え中の方などにも楽しんでいただきたいので、
あらすじはできるだけ最小限に、
感想においてはネタバレを避け、心が動いたポイントやおすすめの点などを上げていこうと思っています。
完全に私的な感想になると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです♪
【藤崎翔 お梅は呪いたい あらすじ】
古民家解体中に発見された、謎の日本人形。
それはかつて戦国大名を滅亡させたという、呪いの人形お梅だった。
底辺YouTuberに引き取られたお梅は、早速彼を呪い殺そうとするのだが・・・
呪いが効かないだけでなく、お梅の心霊動画がバズってしまう。
はたしてお梅は、この現代で人を呪い殺すことができるのか。
涙と笑いのオカルトハートフルコメディ!
【ネタバレなし 感想と考察】
〇読む前からすでに楽しい。
あらすじを読んだだけで
もうすでに面白いやん!
と、発売を楽しみにしていた本書。
藤崎翔さん作品ですから、それだけでワクワクするんですよね~!
そして購入後、まず裏のあらすじを再度読んでにんまり。
さらに目次を見てフフッとなってしまいました。
藤崎翔さん!っていうのが満載で!
これ、読まれた方はわかってくださるのではないかな~。
〇日本人形=
戦国時代に大名一族を呪い、滅亡させたという日本人形・お梅。
人々を恐れさせ、木箱にしまい込まれていたお梅は、500年の時を経て解き放たれ
現代の人々を呪い殺そうとするのですが・・・
これがことごとく上手くいかず、すべてが裏目に出てしまいます。
私はもういい年をこいた大人ですが、
日本人形=怖い
というイメージは、正直今でもちょっとあります。汗
早速登場したお梅には、ワクワクとドキドキがありました。
500年前とは生活様式も常識もまったく違う現代に、困惑するお梅。
意外な手段で現代のお勉強をするお梅。
そして限りある知識と想像から諸々を理解しようとするも、どうしても理解できない事柄や勘違い等も起こってしまうお梅。
その上で進んでいく、このお話の進め方が
やっぱり藤崎翔さんお上手やなぁ・・・
と何度も思わせてくれました。
〇だから藤崎翔さんが好き。
お梅に呪われる対象は
YouTuber、失恋した女性、引きこもり男性、老婆、少年、老人ホームの入居者。
お梅はそれぞれを呪うために奮闘するのですが・・・
お梅の行動の模写は勝手に映像が浮かんできて、笑ってしまうところが多々!
途中からはもう、お梅の必死さが健気で可愛らしく思えてきました。
中でも私がものすごく好きだった模写があるのですが、それをここに書けないのが残念です。
やっぱり私、藤崎翔さんの笑いのセンス好きやなぁ・・・!
また、呪いの対象である現代の人たちも、当たり前ですがそれぞれに人生があり、抱えているものもそれぞれ。
そこにもじんわり来たり、
おおぉぉぉーーい!!
となったり。笑
楽しい。
特に私は4話目、5話目がすごく好きでした。
でもこれは、あのエピローグから始まって1話目~3話目があるからこそ刺さるんやろうなぁ・・・
〇そして、ラスト。
そしてラストに向けては。
こんな風に終わるなんて。
こんな風に繋がっていくなんて・・・
もう何ーーー!!
予想外の気持ちになりました。嬉
『逆転美人』『逆転泥棒』『お隣さんは殺し屋さん』等々でも、藤崎翔さんの手のひらでごろんごろん転がされてしまった私ですが、
本書ではまた違った意味でおもいっきり転がされてしまいました~。
藤崎翔さん作品はこれが心地いい!
そしてこれは余談なんですが、
私、子供の頃は、同居していた祖母の部屋にあった日本人形がもう怖くて怖くて。
毎日髪が伸びてないかめっちゃ確認してたんですよね。(怖いくせにしっかり見てる)
で、
大丈夫やった・・・
ってホッとするまでがセットだったんですが、
なんか久しぶりにその頃の自分を思い出して、それもハートフル。笑
その後のお梅をまた見たいので、秘かに続編を希望しています。
【個人的 五つ星評価】
あらすじでもう面白い度 MAX
お梅が可愛くなる度 MAX
また藤崎翔さんの手のひらで転がされてしまった度 MAX
価格:792円 |
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