はじめまして、かがやくさくらです。
このブログでは
すでにその本を読んだ方はもちろん、まだその本を読んでいない方・読もうかどうか考え中の方などにも楽しんでいただきたいので、
あらすじはできるだけ最小限に、
感想においてはネタバレを避け、心が動いたポイントやおすすめの点などを上げていこうと思っています。
完全に私的な感想になると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです♪
【東野圭吾 ある閉ざされた雪の山荘で あらすじ】
乗鞍高原に集められた、男女7人。
オーディションに合格した彼らに用意された山荘の中で、舞台稽古が始まった。
豪雪に襲われ孤立した山荘。そこで起こる殺人。
用意されたその「設定」の中、一人、また一人と現実に仲間が消えていく。
次第に彼らの間に疑惑が生まれていき・・・
はたしてこれは本当に芝居なのか。
【ネタバレなし 感想と考察】
〇映像化は
初めて読んだのはもう20年以上前。
本書はもう30年も前の作品になるんですね(2024年現在)。
初読の時はただただラストに驚き、何度も読み返すうちに
映像化は絶対無理やろー!
と強く思ったのを覚えています。
まさか時を経て、映画化されるとは思わなかった・・・!(2024.1)
このラスト、初読で見破れる方いらっしゃるんですかね・・・
絶対おらんやろ(真剣)
と思うのは言い過ぎかな・・・??
〇仕掛けだらけ
用意された舞台で起こっているのは、
殺人か?芝居か?
殺人だとしたら
なんで??
芝居だとしても、
なんで??
何重にも仕掛けられ、閉じ込められた山荘の中で、作中の登場人物たちと共にこちら(読者)側も翻弄されていきます。
そして登場人物たちは、疑心暗鬼、パニックになりながらも
外部と連絡を取った時点で、先日のオーディションの合格を即刻取り消す
という指示の元では、心理上動けない。
この設定が本当にお上手だなと思います。上手い!
〇だから好き
また、主人公であり唯一劇団の部外者である久我の独白パートが随所に挟まれていくので、
同じく劇団のことやその関係性を何も知らない読者に、様々な情報を提供してくれるんですね。
この挟み込み方も絶妙!
久我の内面(腹の中)と実際の言動の違いも面白かったです。
そしてさらに。
終盤にかけては人間の身勝手さ、醜さも描かれていく。
東野圭吾さんのこういうところ、私めっちゃ好きなんです。
こういうの、好きやわぁ~
【個人的 五つ星評価】
映像化無理やろと思った度 MAX
設定が絶妙すぎる度 MAX
映画も良かった!!度 MAX
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