ネタバレなし 五十嵐貴久 リセット(リカシリーズ)

五十嵐貴久

はじめまして、かがやくさくらです。

このブログでは

すでにその本を読んだ方はもちろん、まだその本を読んでいない方・読もうかどうか考え中の方などにも楽しんでいただきたいので、

あらすじはできるだけ最小限に

感想においてはネタバレを避け、心が動いたポイントやおすすめの点などを上げていこうと思っています。

完全に私的な感想になると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです♪

スポンサーリンク

【五十嵐貴久 リセット あらすじ】

升本家は、母方の親戚である16歳の結花を引き取り、ひとつ屋根の下で暮らすことになった。

結花の父親は交通事故で亡くなり、その後に母親は新興宗教にハマり出家し行方不明だという。

そんな不遇の美少女に、高校一年生の次男・晃は恋に落ちてしまった。

「あたしは結花じゃない。リカです」

恐怖のリカシリーズ第7弾。

【ネタバレなし 感想と考察】

〇出版順と時系列

本書は時系列で言えば、第三弾『リバース』の後、第六弾『リフレイン』の前のお話です。

シリーズの出版順で言えば

『リカ』『リターン』『リバース』『リハーサル』『リメンバー』『リフレイン』『リセット』『リベンジ』

となっているのですが

時系列では

『リバース(リカの子供時代)』

『リセット(高校生の頃)』

『リフレイン(看護学校時代)』

『リハーサル(『リカ』の数年前)』

『リカ』

『リターン(『リカ』の10年後)』

『リベンジ』(『リターン』の2年後)

『リメンバー(『リカ』の20年後)』

となるんですね。

〇ネタバレなしの感想が難しい

このお話は、ある登場人物の名前を出してしまうとシリーズ内の他の作品のネタバレになりかねないので、感想がめちゃくちゃ難しいです・・・

相変わらずリカシリーズの世界観は吸引力が尋常ではないし

シリーズ第一弾『リカ』から読んできた私にとってはとても読みやすく、サクサク進んでいきました。

でも、これは私の想像ですが

本書で初めてリカシリーズを読まれる場合は、よくわからない部分があったり、しっくりこない部分があるかもしれません。

そしてリカシリーズのお約束通り、逆水戸黄門的というかなんというか・・・

その辺はある程度読めてしまうので、全体的には驚きは少ない。

でもだからこそ登場人物たちに対して

もう関わるのはやめてって!危ないって!!泣

という気持ちが強くて、それはそれでめっちゃ怖い。

結果、やっぱりリカは怖い。

今回はさらにそこへミステリー要素も加わり、今までとはまた違った面白さもありました。

とても新鮮で、ビックリする展開があります。

〇リカシリーズを通して

私は第一弾『リカ』を読んだときに

自分は「こちら側」だと思っていても、そうではないのかもしれない。

ふとしたことで人の悪意に巻き込まれ、被害を受けてしまうかもしれないし

もしかしたら自分自身が「リカ」のように常軌を逸してしまうことも、絶対ない、ありえない、とは言い切れないかもしれない。

と思っていたし、このブログでもずっとそう書いてきました。

そして第三弾『リバース』では、

当たり前と言えば当たり前なんですが

あの「リカ」も、家族のいる人間だったんだなぁと感じて、そこにちょっとだけ安心してしまったり。笑

時系列的に、後の『リカ』『リターン』を思うと

なるほどこうやって育ったんだなぁ

と気の毒に思ったりもしました。

そして一番怖かったのは第五弾『リメンバー』

これはもうダントツ。怖すぎです、これは。

ですが前作『リフレイン』では

もちろん、リカシリーズにおいてそのことに言及するのは今更感がすごいこともわかってるんですが・・・

わかってるんですが!!!

それでも、

なんで出会ってしまっただけでこんな目に合わなあかんの

と、初めて憤りのようなものを感じてしまったんですね。

「その目的」のためにここまでのことができますか

こんなことが世の中に通用しますか

と、ちょっと引くというか・・・汗

そして本書『リセット』です。

ここまで来ると、さすがに「私はこちら側です」という感想になりました。汗

でも・・・

とか言ってる私みたいな人間が、一番危なかったりするんかもしれん・・・。汗

って思ったりもする。

結果、やっぱりリカは怖い。(何回言うねん)

こんなことを考えてしまう、相変わらず吸引力抜群のリカシリーズ。

次作も絶対に読ませてもらいます・・・!

〇シリーズについて

冒頭でもお話した通り、リカシリーズは出版順と時系列が違います。

五十嵐貴久さんはまず出版順に読んで、次に時系列で読むと二度楽しめますとおっしゃっているので

私も全部を読み終えたらそうしてみようと思っていますし、二度とは言わず、それ以上に楽しめそうだなと思っているのですが

でも、読むにはまた心身共に体力がいるなぁと思います。

特に『リメンバー』なんかは!笑

【個人的 五つ星評価】

単体で読むとわかりにくいかも度 ★★★★★

吸引力抜群度          ★★★★★

シリーズの中でのおすすめ度   ★★★★☆

リセット (幻冬舎文庫) [ 五十嵐 貴久 ]

価格:737円
(2023/1/15 15:59時点)
感想(2件)

リセット (幻冬舎文庫)

新品価格
¥631から
(2023/1/15 15:59時点)

コメント

タイトルとURLをコピーしました