ネタバレなし 東野圭吾 私が彼を殺した(加賀恭一郎シリーズ)

東野圭吾

はじめまして、かがやくさくらです。

このブログでは

すでにその本を読んだ方はもちろん、まだその本を読んでいない方・読もうかどうか考え中の方などにも楽しんでいただきたいので、

あらすじはできるだけ最小限に、

感想においてはネタバレを避け、心が動いたポイントやおすすめの点など

を上げていこうと思っています。

完全に私的な感想になると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです♪

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【東野圭吾 私が彼を殺した あらすじ】

婚約中の男性の自宅に現れた女性は、その男に裏切られたことを知り服薬自殺を図った。

男は彼女との関わりをなかったことにしようとするが

そんな醜いやり取り中、殺人が起こってしまう。

容疑者は3名。

謎を解くカギは女が残した毒入りカプセルの数とその行方。

加賀恭一郎シリーズ第五弾。

【ネタバレなし 感想と考察】

〇今回の容疑者は3人。

加賀恭一郎シリーズ第三弾『どちらかが彼女を殺した』を読んだことで

本書も最後まで読んでも犯人が明記されていないことは承知の上だったんですが・・・

加賀のセリフ

「犯人はあなたです」

には心から

誰ーーーーーーーーー

ってなってしまいましたよね。汗

もうこれは仕方ない。

『どちらかが彼女を殺した』では2人だった容疑者が、今回は3人。

ということで、難易度は上がっていると言われている本書。

その3人とは

・被害者と結婚するはずだった女性の兄、神林

・被害者に好きな人を奪われてしまった友人、駿河

・被害者に傷付けられ裏切られてしまった女性、雪笹

『どちらかが彼女を殺した』では容疑者2人がとても腹立たしかったのですが

今回は被害者の人間性に全く共感できず・・・

むしろこの3人の気持ちがとてもよくわかり

これはそれだけ憎まれてもしゃあないわ

と思ってしまいました。

もちろん、殺してしまうのはまた全然別次元の話だとは思うんですけどね。汗

〇犯人は誰なのか

物語は神林駿河雪笹それぞれの視点の章が順番に書かれていきます。

この、一人称で書かれているというところが大きなポイントなんですね~。

でも私は今回も、巻末の「推理の手引き」を読むまで犯人がわかりませんでした。

「推理の手引き」を読むと

じゃあ犯人は一択やん!

となり、それにいたる根拠も

あ、そう言えば!

ここもそう!

と、順番に手繰り寄せていくことができました。

でもこの根拠のうちのひとつは、私が読んでいてちょっと違和感があった場所だったので

印象的な部分だったと言えます。

当たり前かもしれませんが、ちゃんとヒントも書かれていてきちんと伏線も張ってあって

小説ってこんな風に書くんだなぁ、すごい仕事だなぁ。

と、そんなことも考えてしまいました。

〇読後感、その他いろいろ

『どちらかが彼女を殺した』より難易度が高いと言われている本書ですが

私にとってはこちらの方がより筋道を立てて考えられてたし、より納得がいく、よりスッキリする内容でした。

わかった時にはスカッとしすぎて寝られなくなったくらいです。笑

とか言いながら、全然間違っていたらものすごい恥ずかしいんですが・・・汗

多分この推理で合っているとは思います。

・・・多分。

でも、この爽快感もたまらないですが

やっぱりどちらかと言うと、最後にバシッと犯人がわかってその他諸々も回収、解明してもらえるお話の方が私は好きかな、とは思います。

とは言え、また東野圭吾さんがこの手の小説を書いてくださったら、迷わず手に取ってその謎に挑戦するのは確実です。

【個人的 五つ星評価】

容疑者たちに肩入れしてしまう度 MAX

謎が解けてスッキリする度    MAX

シリーズの中でのおすすめ度   ★★★★☆

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