はじめまして、かがやくさくらです。
このブログでは
すでにその本を読んだ方はもちろん、まだその本を読んでいない方・読もうかどうか考え中の方などにも楽しんでいただきたいので、
あらすじはできるだけ最小限に、
感想においてはネタバレを避け、心が動いたポイントやおすすめの点などを上げていこうと思っています。
完全に私的な感想になると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです♪
【五十嵐貴久 リメンバー あらすじ】
場所は都内。
夕方堂々と、バラバラ死体を入れたビニール袋を川に捨てていた女が現行犯逮捕された。
女の職業はフリーの記者であり、二十年前に起こった「リカ事件」を調べていたという。
彼女は模倣犯なのか、それともリカの心理が感染してしまったのか。
精神鑑定を担当した立原教授の周りでは、異常で凄惨な事件が頻発。
その現場付近で目撃されたという長い黒髪の女はいったい何者なのか。
リカシリーズ第五弾。
【ネタバレなし 感想と考察】
〇リカシリーズ第五弾
怖かった・・・
まず真っ先に、その感想が浮かびます。
リカシリーズも第五弾ということで、リカにはもう慣れた気でいたのですが・・・
そんな甘いもんではなかったです。汗
本書は時系列で言えば、第二弾『リターン』の後のお話になります。
出版順で言えば
『リカ』『リターン』『リバース』『リハーサル』『リメンバー』『リフレイン』『リセット』『リベンジ』
となっているのですが
時系列では
『リバース』(リカの子供時代)
『リセット』(リカの高校時代)
『リフレイン』(リカの看護学校時代)
『リハーサル(『リカ』の数年前)』
『リカ』
『リターン(『リカ』の10年後)』
『リベンジ』(『リターン』の2年後)
『リメンバー(『リカ』の20年後)』
となるんですね。
第二弾『リターン』からさらに10年がたち、当時コールドケース班で青木刑事・梅本刑事の後輩だった樋口は
「リカ事件」に対して並々ならぬ思いを抱えてきました。
本書ではその梅本刑事と、そのかつての上司であり第一弾『リカ』でリカと対峙した菅原刑事のその後も書かれています。
〇いい意味で絶句
物語は、バラバラ死体を川に投げ捨てていた女性が現行犯逮捕されたことから始まります。
ですがこの女性。
言動がリカと酷似していたんですね。
その捜査に携わることになった樋口は、精神科医であり自身の研究室で集団心理の研究を行っている立原教授に協力を依頼するのですが
そこで次々と事件が起こっていくんです。
犯人は、本当にリカから心理感染をした人物なのか。
そして、誰なのか。
気のせいか私は、本書がものすごく読みにくかったんです。
他の五十嵐貴久さんの作品はそんなことないのに。
上手く言えないのですが、読んでいる途中に引っかかるところや違和感が何度もあったんですね。
でもこれが実は、全部ラストに繋がる仕掛けだとわかった時にはもう・・・
絶句でした。もちろんいい意味で!
〇とにかく怖い
でも、夜中に一人で読むのはキツかったです。
本当に怖くて。
とにかく怖くて。
これが怖い。
こうだから怖い。
とかいう明確なものじゃないんですよ。
これ、きっと読んでいただけるとわかると思うのですが・・・汗
もう文章から何から、伝わってくるものがすべて怖くて不安になるんですね。
これをあえて書いている、文章でここまで表現される五十嵐貴久さんは本当にすごいと思います。
〇衝撃のラスト
ラストには、ものすごい衝撃を受けました。
振り返ってみると伏線はちゃんと張られているんですが、なんかもう見事にやられたという感じです。
そして、内容にはなんとも言えない気持ちになりました。
悲しいというかなんというか・・・
こんなことってありますかね・・・
もうどうしようか、何を書いてもネタバレになってしまいそうでそれも怖いです。
とにかく、リカにはもう慣れた気になっていたけど、それをガツンとやられたような恐怖。
心身ともに持っていかれてしまってだいぶ消耗したので、読了した日は仮眠を取ってしまいました。笑
疲れた・・・。もちろんいい意味で。
シリーズはこの後も『リフレイン』『リセット』と続きます。
こちらもまたブログに上げていきますね。
【個人的 五つ星評価】
読んでいて不安になる度 MAX
とにかく怖くて消耗する度 MAX
シリーズの中でのおすすめ度 MAX
価格:737円 |
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