はじめまして、かがやくさくらです。
このブログでは
すでにその本を読んだ方はもちろん、まだその本を読んでいない方・読もうかどうか考え中の方などにも楽しんでいただきたいので、
あらすじはできるだけ最小限に、
感想においてはネタバレを避け、心が動いたポイントやおすすめの点などを上げていこうと思っています。
完全に私的な感想になると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです♪
【東野圭吾 眠りの森 あらすじ】
名門バレエ団で男性が殺害され、その場に居合わせたバレリーナが被疑者となった。
彼女は正当防衛を主張するのだが確たる証拠はつかめない。
捜査に当たっていた加賀恭一郎は被疑者の親友であるバレリーナと出会い、心惹かれていく。
そんな中、『眠りの森の美女』を模した新たな殺人事件が起こり・・・
加賀恭一郎シリーズ第二弾。
【ネタバレなし 感想と考察】
〇バレエの世界と刑事になった加賀恭一郎
第一弾『卒業』の後、教職を経て刑事になった恭一郎。
本書では、事件は数々起こるのですが、不思議と全体的に淡々と進んでいくイメージでした。
私はバレエを見に行ったこともなく、その知識は全くありません。
なので読む前はちょっと・・・正直苦手意識があったんですね。
ですが予想に反してさくさくと呼んでいけました。
そしてこんなにストイックな世界なんだと驚くとともに、その独特である意味閉鎖的な考え方には
完全に別世界だと感じずにはいられませんでした。
そのバレエの世界で起こっている事件だからこそ、バレエ団のメンバーそれぞれの複雑で強い思いが説得力を増します。
そして各登場人物がそれぞれの行動を起こす動機にも納得がいきました。
〇でも!!!
でも、です。
私はこの事件の根本的な原因となった「ある人物」の行動だけは、納得がいきませんでした。
というか、腹立たしいったらない!
ネタバレになってしまうので多くは書けませんが本当に腹立たしい(何回でも言いたい。汗)。
どういうつもりで日々生きてたん!?
と思うくらいでした。
〇加賀恭一郎シリーズについて
淡々と進んでいく印象だった本書ですが、やはり「加賀恭一郎シリーズ」ということで、加賀の存在があることで安心して読むことができます。
最後にはすべて明らかになり、スッキリします。
全部がちゃんと絡み合っていて本当にスッキリするんです。
するんですが!
読み終えた時にはまた新たな思いが生まれてしまうんですね~この終わり方。
東野圭吾さんは「加賀恭一郎シリーズ」は第十弾『祈りの幕が下りるとき』で最後だと明言されていますし、
今までこのお話の「その後」が書かれていないということは・・・
もう見ることはできないんですよね。
そこが少し残念だなぁと。
もう加賀のこういった物語を読むことはできないんですよね。
ラストに関わる「あの登場人物」のその後は、少しでもいいから知りたかったかも。
と思った、余韻のあるお話でした。
【個人的 五つ星評価】
「ある人物」が腹立たしいったらない度 ★★★★★
ラストの続きが見たい度 MAX
シリーズの中でのおすすめ度 ★★★★☆
価格:770円 |
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