ネタバレなし 東野圭吾 虚像の道化師(ガリレオシリーズ)

東野圭吾

はじめまして、かがやくさくらです。

このブログでは

すでにその本を読んだ方はもちろん、まだその本を読んでいない方・読もうかどうか考え中の方などにも楽しんでいただきたいので、

あらすじはできるだけ最小限に、

感想においてはネタバレを避け、心が動いたポイントやおすすめの点などを上げていこうと思っています。

完全に私的な感想になると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです♪

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【東野圭吾 虚像の道化師 あらすじ】

新興宗教の道場の5階から、信者が転落死した。

教祖は自身が念を送ったために起こったことだと自首をしてきたが、果たしてその力は本物なのか(「幻惑す(まどわす)」)。

全部で7編からなる、ガリレオシリーズ7作目にして、4冊目の短編集。

【ネタバレなし 感想と考察】

〇草薙刑事の出番が多め。

本書は全編を通して草薙の出番が多く、湯川との絡みも多かったので嬉しかったです。

私は頭の中で映像化しながら本を読むタイプなんですが、なぜか

湯川=福山雅治さんのイメージはそれほど濃くなく、

草薙=北村一輝さん内海=柴咲コウさんは勝手に脳内で映像化されるんですね。

なので、本書は北村一輝さんが多く活躍している印象でした。

〇シリーズファンとしての嬉しさ。

本書は短編ということもあり『容疑者Xの献身』『聖女の救済』のような重みこそありませんが、

それぞれの内容が面白いのでスッと入っていけますし、続きが気になるのでどんどん読んでしまいます。

お話のバリエーションもさすがです。

そして、やはり『容疑者Xの献身』以降の、湯川の人間らしさは顕在。

決してベタベタはしないけれど、お互いに分かり合い尊重し、適度な距離を保っている湯川草薙の関係性。

さらに、湯川を論破するにはどうしたらいいのか、それがわかってきた内海

また、変人のように書かれてはいますが、私の思う「普通」よりもはるかに人の心がわかり、それを思える湯川

シリーズファンとしては、この辺が嬉しいところです。

〇各章について。

そして、本書は全部で7編。

すべて50ページから70ページ程度の短編となっています。

中でも私のお気に入りは、

人の心が感じられた『第四章 曲球る(まがる)』

映像が頭に浮かびやすく読みごたえのあった『第六章 偽装う(よそおう)』

登場人物の行動と考え方にハッとさせられた『第七章 演技る(えんじる)』

です。

そして各章の私的評価は以下の通りです。

第一章 幻惑す(まどわす) ★★★☆☆

第二章 透視す(みとおす) ★★★★☆

第三章 心聴る(きこえる) ★★★★☆

第四章 曲球る(まがる)  ★★★★★

第五章 念波る(おくる)  ★★★☆☆

第六章 偽装う(よそおう) ★★★★★

第七章 演技る(えんじる) ★★★★★

【個人的 五つ星評価】

話のバリエーション度        ★★★★★

草薙刑事の活躍が嬉しい度      MAX

湯川・草薙・内海の関係性も嬉しい度 MAX

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