ネタバレなし 誉田哲也 ストロベリーナイト(姫川玲子シリーズ)

誉田哲也

はじめまして、かがやくさくらです。

このブログでは

すでにその本を読んだ方はもちろん、まだその本を読んでいない方・読もうかどうか考え中の方などにも楽しんでいただきたいので、

あらすじはできるだけ最小限に、

感想においてはネタバレを避け、心が動いたポイントやおすすめの点などを上げていこうと思っています。

完全に私的な感想になると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです♪

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【誉田哲也 ストロベリーナイト あらすじ】

とある溜め池の近くで発見された惨殺死体は、ビニールシートに包まれ無造作に放置されていた。

独自の勘と捜査で真実を追う、警視庁捜査一課警部補・姫川玲子

捜査線上に浮上した「ストロベリーナイト」とはなんなのか。

そして、部下や癖の強い刑事たちと玲子がたどり着いた、衝撃の真実とは・・・

【ネタバレなし 感想と考察】

〇主人公・姫川玲子について

玲子はとても強い女性です。

そして、読んでいても目をそらしたくなるような、どうにかして完全に消してあげたくなるような過去を持っています。

その中で、懸命に生きている玲子

事件や犯罪に対する玲子の向き合い方は、とてもカッコいいんです。

正直、思考や行動に

それはどうなん??

と疑問に思うようなところもありますが、そこも人間臭さなのかなーと思います。

なんにせよ、覚悟を持って戦っている玲子にはとても惹かれるんですね。

玲子を思い守ってくれる上司や部下もいますが、それは玲子の人間性が引き寄せていること。

強いけど、いつかポキッと折れてしまうんじゃないかという危うさもあり、そこもまた魅力的です。

〇とても重い事件。でもそれだけじゃない。

本書はとてもパンチが効いた作品です。

主要人物もみんなキャラが強く、読んでいて簡単に映像が浮かんできます。

文庫で427ページと少し厚めではありますが、途中からは時間を忘れてどんどん読み進めることができました。

事件そのものは重いです。

そして、グロいというか・・・猟奇的な表現もたびたび出てきます。

その上その模写がとてもリアルなのでゾッとするんですね。

私は頭の中で映像化しながら読むタイプなので、正直しんどいシーンもありましたが

それでも私にとっては内容の面白さの方がはるかに勝っていました。

最後まで読むのをやめられない。

ただグロいだけじゃない。

思いだけでもない。

その中に、熱い人間ドラマもあるんです。

玲子と、ガンテツこと勝俣とはお互いに相容れない関係ですが

最後のガンテツの言葉には心を打たれました。

〇これだけではない姫川玲子シリーズ

本書はシリーズ化されていて、この後には

『ソウルケイジ』『シンメトリー』『インビジブルレイン』『感染遊戯』・・・

と続いていきます。

読み進めるごとに玲子だけではなく様々な登場人物の側面が見えてくるので、さらに面白くなっていくんですね。

ぜひとも、順番に読んでいかれることを強くおすすめします。

【素晴らしかった映像化】

この姫川玲子シリーズ、竹内結子さん主演でドラマ化・映画化されています。

映像化の玲子は、原作よりもさらに隙がないように感じました。

演じている竹内結子さんが、恐ろしいほどに美しくてカッコいいんです。

西島秀俊さん演じる菊田をはじめ、わきを固める姫川班も素晴らしく

今泉(高嶋政宏さん)・橋爪(渡辺いっけいさん)・日下(遠藤憲一さん)も素敵。

そして何より、突出して印象に残っているのは

ガンテツを演じた武田鉄矢さん

井岡を演じた生瀬勝久さん

です。

このお二人は特に、唯一無二の存在感でした。

こちらもまた、おすすめです。

【個人的 五つ星評価】

グロいのに読むのをやめられない度 MAX

世界観にハマる度         ★★★★★

シリーズの中でのおすすめ度    MAX

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感想(95件)

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