はじめまして、かがやくさくらです。
このブログでは
すでにその本を読んだ方はもちろん、まだその本を読んでいない方・読もうかどうか考え中の方などにも楽しんでいただきたいので、
あらすじはできるだけ最小限に、
感想においてはネタバレを避け、心が動いたポイントやおすすめの点などを上げていこうと思っています。
完全に私的な感想になると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです♪
唯川恵 テティスの逆鱗 あらすじ
美貌が武器の女優・美を求め孤独もいとわない資産家令嬢・産後の体を元に戻したい主婦・完璧な結婚こそが人生の目標であるキャバ嬢。
欲望には決して終わりはない。
彼女たちは美容整形外科に通い続け、やがて足を踏み入れてはいけない場所へと進んで行く。
ネタバレなし 感想と考察
〇美容整形というテーマ
本書の主な登場人物は女優・資産家令嬢・主婦・キャバ嬢・美容外科医の五人です。
そもそも序盤からもう別世界のような感じがするのですが、そこから段々と常軌を逸してくるんですね。
それがとても怖い。
『美』を求めだすと再現はないのか
と思わされるのですが、みんながみんなそうなるわけではないですよね。
少し何かが変わるだけで、明るく前向きになれる人もたくさんいるはず。
私は普通の主婦ですが、それでもシミやシワ、気になります。
美容皮膚科でレーザー治療を受けたこともあります。
なので、一部がキレイになると他のところも気になってしまうという気持ちはすごくわかるんです。
「顔」という部分だけ見ても、やり始めたらきりがないんだろうなと思いますし
もしお金があればもっとやってしまうのかなとも考えてしまいました。
顔の形、体の形を変えたいとまでは思わないけど、本質的には同じようなものなのかなと思ったりもするんですね。
このテーマ、とても興味深いです。
〇恐怖と好奇心が混在する
本書の主な登場人物は五人。
数ページごとに視点が切り替わるのでサクサク読めます。
それぞれ個性も環境も全く違う為、視点の切り替わりが早くても混乱することなく読み進めることができるんですね。
そして五人の繋がり・繋がっていく様もさることながら、何よりもラストに向けての展開が
唯川恵さんさすが
女性たちの執念に飲み込まれそうになります。
それはこの上ない恐怖でもあり、この後どうなってしまうんだろうという好奇心を刺激するものでもあります。
読後はラストのその後を想像したのですが、私の想像力では惨劇しか思い浮かびませんでした。汗
読んだ人の数だけ、想像の世界が広がりそうです。
個人的 五つ星評価
テーマが興味深い度 ★★★★★
恐怖を感じる度 ★★★★★
好奇心を刺激される度 ★★★★★
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