はじめまして、かがやくさくらです。
このブログでは
すでにその本を読んだ方はもちろん、まだその本を読んでいない方・読もうかどうか考え中の方などにも楽しんでいただきたいので、
あらすじはできるだけ最小限に、
感想においてはネタバレを避け、心が動いたポイントやおすすめの点などを上げていこうと思っています。
完全に私的な感想になると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです♪
東野圭吾 夢幻花 あらすじ
大学院生の蒼太は、家族に対し「ある疑い」を持っていた。
ある時、花を愛し余生を送っていた老人が殺害される。
蒼太はその孫娘である梨乃と出会い、二人は事件の真相を解明しようと奔走する。
そこで浮かび上がってきた意外な真実は、驚くべきものだった。
ネタバレなし 感想と考察
〇たくさんの謎と、どんどん解き明かされていく過程
ひとつの殺人事件がきっかけで、蒼太は梨乃と出会います。
この事件の犯人は誰か
二人は事件を解明するべく奔走しますが、
問題はそれだけではありませんでした。
蒼太が抱いていた、家族に対する「ある疑い」。
そして蒼太の家族の秘密も明らかになっていくのです。
その過程がとても面白く、また場面の切り替わりも多く
その度に視点も変わるため、続きが気になって気になって仕方がありませんでした。
この辺が東野圭吾さんの上手さですねー!
本書は文庫で476ページと厚めですが、そんなことを感じさせないくらい、あっという間に読み終えてしまいました。
わかりそうでわからない
繋がりそうで繋がらない
そう思わせながら、どんどん過去や真実が解き明かされていく様がとても面白かったです。
〇意外な犯人と、「人の感情」というもの
梨乃の祖父を殺害した犯人は、意外な人物でした。
そしてその理由は到底理解し難いものでした。
ですが私は、そのことよりも終盤のある部分がとても印象に残ったんですね。
ある人物(たち)の言動について
人の心ってそんな簡単なもん・・・??
と、正直とても引っ掛かりを感じたんですね。
もうすでに本書を読み終えた方の中でも、私と同じ感想を持った方は少なくないのではないか、と思います。
ネタバレになってしまうので詳しくは書けませんが、
本書を何度読み返しても、この部分に関してはいつも同じ思いになり、
私にはどうしても理解できません。
〇蒼太について
もっと言えば、
なぜここまでして、家族は蒼太にだけ秘密を隠してきたのか
という疑問もあります。
もちろん作中ではその理由もきちんと書かれてあるのですが・・・
それでも私は、う~ん・・・となってしまうんです。
理屈としてはわかるけど、家族ってそんなものですか
と。
これは完全に、私の感情の部分ですね。
ですが、最後に蒼太が選んだ道についてはものすごく納得が言ったのと同時に、
蒼太をたくましく思いました。
この先もすごく気になるので、できれば続きが読めればいいのになと思います。
個人的 五つ星評価
読んでいる時のワクワク度 ★★★★★
人ってそんなものですか度 ★★★★★
先が読みたい度 ★★★★☆
価格:968円 |
新品価格 |
コメント