はじめまして、かがやくさくらです。
このブログでは
すでにその本を読んだ方はもちろん、まだその本を読んでいない方・読もうかどうか考え中の方などにも楽しんでいただきたいので、
あらすじはできるだけ最小限に、
感想においてはネタバレを避け、心が動いたポイントやおすすめの点などを上げていこうと思っています。
完全に私的な感想になると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです♪
【五十嵐貴久 交渉人・遠野麻衣子 爆弾魔 あらすじ】
東京都内で連続爆弾テロが発生した。
犯人の要求は、前代未聞のテロ事件で逮捕されている教祖の釈放。
さらなる爆破の予告により、東京は大パニックに陥る。
そんな中、犯人から交渉人に指名された遠野麻衣子。
文字のみでの交渉を行うのだが、時は刻一刻と迫っていた。
大改稿、改題の上で蘇った、交渉人・遠野麻衣子シリーズ第二弾。
【ネタバレなし 感想と考察】
〇交渉人・遠野麻衣子シリーズ第二弾。
今回も序盤から引き込まれました。
都内。
麻衣子の目の前で爆弾テロが発生。
犯人の要求は、
10年前地下鉄で爆弾テロを起こし、今もなお収監されている新興宗教団体の教祖。
要求が受け入れられない場合、都内でさらなる爆弾テロを起こすという。
とても緊迫感のあるスリリングな展開の中、犯人から交渉の相手として名指しされた麻衣子。
ヒリヒリする交渉と究極の選択を迫られていく展開に、ページをめくる手が止まりませんでした。
〇とてもフィクションとは思えない・・・
交渉人として、犯人と向き合い続ける麻衣子。
ですがそれだけではなく、時間の余裕もない中で、警察組織の中でも交渉が必要だったりして
むしろそちらの方に神経を使っているのではないかとハラハラしました。
犯人との交渉だけでもものすごい精神力が必要やろうに・・・
しんどい。これはしんどい。
また、予告されている爆弾テロ、その情報で東京都内が大パニックに陥る様はとてもフィクションとは思えず・・・
これは本当に怖かったです。
テロ予告そのものに対する恐怖はもちろんそうですが、この、人々のパニック。
これがもう・・・
内容も規模も違うとはいえ、コロナ禍初期のことを思い出さずにはいられませんでした。
よくわからないことへの不安、むやみな恐怖がまた恐怖を呼ぶ感じとか、
本当に市民に真実が伝えられているのか、と猜疑心を持ってしまう気持ちも心から理解できる。
まるで自分がその中にいるような気がして、他人事とは思えない。
めっちゃ怖い。汗
それがリアルすぎて、一番印象に残りました。
〇そして、麻衣子。
今回も、麻衣子の存在感はさすが。
限られた情報の中で犯人にたどり着いていく様にはワクワクしました。
そして、事件の真実が明かされたときの衝撃。
さらにそれに対峙する麻衣子の凛としたカッコ良さといったら・・・
もっとずっと見ていたいと思える主人公です。
次は第三弾、『交渉人・遠野麻衣子 籠城』です!
【個人的 五つ星評価】
恐怖がリアルでめっちゃ怖い度 MAX
警察内部での、麻衣子の苦労が悔しい度 MAX
麻衣子がカッコいい度 MAX
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