ネタバレなし 東野圭吾 宿命

東野圭吾

はじめまして、かがやくさくらです。

このブログでは

すでにその本を読んだ方はもちろん、まだその本を読んでいない方・読もうかどうか考え中の方などにも楽しんでいただきたいので、

あらすじはできるだけ最小限に

感想においてはネタバレを避け、心が動いたポイントやおすすめの点などを上げていこうと思っています。

完全に私的な感想になると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです♪

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【東野圭吾 宿命 あらすじ】

高校時代の初恋の女性と心ならずも別れなければならなかった勇作は、苦闘の日々をすごした後、警察官となった。

一方、勇作の前に10年ぶりに現れたかつての宿敵・晃彦は、奇しくも勇作の初恋の相手・美佐子を妻にしていた。

刑事と容疑者。

幼なじみのふたりが宿命の対決を果たす時、あまりにも皮肉な運命が待ち受けていた。

【ネタバレなし 感想と考察】

〇心に刺さる作品たち

娘に「東野圭吾ラバー」と言われる私。

東野圭吾さんの作品は読破し何度も何度も読み返していますが、中でもより心に刺さるのは、本書が書かれた頃、その年代の作品たちなんです。

医学部を目指していたが、訳あって警察官になった勇作

その勇作には、小学校時代からなんとも鼻につく、それでいて気になって仕方がない同級生・晃彦がいました。

ふたりは高校まで同じ道を歩みましたが、以降別の道を進み、10年という時を経て再会。

しかし奇しくも、勇作がかつて唯一本気で愛した女性は、その晃彦の妻になっていたのです。

この展開がすでにドラマチックですよね~。

そしてそれだけではなく、勇作晃彦は、刑事と容疑者という立場でも対峙することになるのです。

〇心が前のめりになる

今回の登場人物は多め。

また、同じ東野圭吾さん作品の『十字屋敷のピエロ』のように「主な登場人物」等の説明が記載されている訳ではないので、頭の中でゆっくり整理して読まれることをおすすめします。

そして、事件に関して。

もちろんこれは物語にとってとても大きな要素。

ミステリーとして

犯人は誰か。どのような方法を使ったのか。

等、それを解明していく過程はとても興味深くて面白い。

ですが。

本書においてより大事なところは

メインとなる登場人物たちの人生。

それがどのように絡み合っているのか。

というところなんです。

これがなんとも読み応え抜群。

何度読んでもこの部分には心が前のめりになりますね~。

真実に少しずつ辿り着いていく。

この過程とその事実には、心だけでなく全身を持っていかれるようでした。

こちらの想像をはるかに超えてくる、さすがの東野圭吾さんです。

〇これ以外、これ以上は

さらに、ラストの展開には本当にワクワクします。

こういう構成、いいですよね~。

本当に好きです。

少ーーし、

ある登場人物に関してはこのままでいいの・・・!?

と思わなくもないところもありましたが・・・汗

本書のタイトル『宿命』。

その意味が分かった時にはもう・・・!

ゾワァアッとしますよね。もちろんいい意味で!

これ以外の、これ以上のタイトルはありえないと思います。

シンプルなのにグイっと来る。

そして、ラスト1行のセリフにはじんわりと、不思議な感情で心が満たされます。

できればこの後の物語を読みたいと思ってしまいます。

〇東野圭吾さんの真骨頂

実は本書を読むといつも、同じ東野圭吾さん作品の『分身』『変身』を思い出します。

私の中ではこの3作品はセット。

これぞ東野圭吾さんの真骨頂!!な気がするんです。

本書を楽しめた方には、この2作品もおすすめです。

【個人的 五つ星評価】

心が前のめりになる度       MAX

タイトルの秀逸度         MAX

東野圭吾さんの真骨頂!と感じる度 MAX

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