はじめまして、かがやくさくらです。
このブログでは
すでにその本を読んだ方はもちろん、まだその本を読んでいない方・読もうかどうか考え中の方などにも楽しんでいただきたいので、
あらすじはできるだけ最小限に、
感想においてはネタバレを避け、心が動いたポイントやおすすめの点などを上げていこうと思っています。
完全に私的な感想になると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです♪
山本文緒 ばにらさま 概要
山本文緒さん最後の単行本です。
私は基本、文庫化まで待ってから購入するタイプなのですが、この作品は待つことができずに単行本で購入しました。
全部で6編からなる短編集。
全てのお話に驚きの仕掛けがなされています。
ネタバレなし 感想と考察
〇それぞれの内容の濃さ
6編とも、とても読みごたえがあります。
自分の人生を省みて、これからの生き方を考えてしまったお話。
同じ立場だったら自分もこうなってしまうのかもしれない、と感じたお話。
山本文緒さんもこんなことを感じていたのかな、と想像せずにはいられなかったお話。
等々…
そして、あるお話では
「物事の結果」について考えました。
物事の結果って、「何か一つのタイミング・何か一つの事柄・一言・決断」だけで変わることもあるけれど
そうじゃない場合だってある。
「あの時こうしていれば、こうはならなかったはず」
という思いが、希望的観測に過ぎない場合もあるんだなと感じました。
縁だったり巡り合わせだったり。
いろんなものが絡み合って「今」があるんだろうなと思います。
〇驚きの仕掛けはプレゼント
先程も書きましたが、本書はすべてのお話に驚きの仕掛けがなされています。
これは山本文緒さんご自身がおっしゃっていたことなので、私も読む前からわかっていたのですが
「仕掛けを見破りたい!」
と思うタイプではないので、もう流れに身を任せ身をゆだねて、何も考えずに読みました笑
結果とても面白かったです。
これは山本文緒さんからのプレゼント。
最後のプレゼントなんだなぁと思うと、さらに胸に響きます。
【総評】
全て楽しく読める短編集です。
が!
何度も言いますが、山本文緒さん最後の単行本ということで…
続きが読みたい!
でも読み終えてしまうのは悲しい!
という葛藤もすごくありました。
中でも私のお気に入りは
『わたしは大丈夫』
『菓子苑』
『20×20』
です。
今後山本文緒さんの新作が読めないのはとても残念ではありますが…。
またほかの作品も、順次ブログに上げていこうと思います♪
個人的 五つ星評価
読みやすい度 ★★★★★
驚きの仕掛け度 ★★★★★
山本文緒さんに思いを馳せる度 MAX
価格:704円 |
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