はじめまして、かがやくさくらです。
このブログでは
すでにその本を読んだ方はもちろん、まだその本を読んでいない方・読もうかどうか考え中の方などにも楽しんでいただきたいので、
あらすじはできるだけ最小限に、
感想においてはネタバレを避け、心が動いたポイントやおすすめの点などを上げていこうと思っています。
完全に私的な感想になると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです♪
【高橋健 支店長、大変です! 概要】
舞台は、とある地方銀行の「泉が森支店」。
支店長・村上銀太の目を通して行員たちの日常が描かれた、全部で5編からなる短編小説集。
【ネタバレなし 感想と考察】
〇知らない世界のお話
全部で5編からなる短編小説集。
エピソードは
Ⅰ・アホのナカダテ
Ⅱ・荒川陽子
Ⅲ・支店長、臨月です!
Ⅳ・パパ、ダサい!
Ⅴ・村上と新堂
となっています。
私が本書を知ったきっかけは、Twitterのフォロワーさんがおすすめされていたから。
それですごく気になっていたんだけど、舞台が銀行ということで、全然知らない世界。
難しいかなぁ、理解できるかなぁと思ってちょっと構えてしまってたんですが・・・
全然!
もうはじめからとても読みやすくてわかりやすくて、
難しく考える必要なかったやん!
と安心しました。
そしてさらに、温かいお話たちに心がじんわりするんです。
〇みんな同じ
高橋健さんは、ご自身も地方銀行で支店長をされていたんだそうです。
私の中で、銀行というとお堅い職業というイメージ。
利用者としては、明確な目的がある時にしか行かない場所。
用件が終わればすぐ帰るし、混んでたら嫌やなぁ・・・って、そんなイメージ。
と、それくらいしか思いつかなかったんですが・・・汗
本書のおかげで、銀行やそのお仕事について前より少し理解できたような気がして、それが嬉しかったです。
そして温かいエピソードを読んでいくうちに
当たり前なんやけど、行員さんたちも同じ人間なんやなぁ
と強く感じたんですね。
焦ったり迷ったり悩んだり落ち込んだり。
また家族、大切な人もいて、大事な過去も思い出もあって、
身近な人達と笑ったり、その人たちに救われたり。
そうやって生きてる同じ人間なんやって。
でも、これってどの職業の人にも、もっと言えば今日すれ違った人にも言えることなんですよね。
っていうことに、改めて気付かせてもらえました。
〇一番の感想は
5編の短編は、すべて支店長・村上銀太を中心に描かれています。
この支店長が本当に人間味に溢れていて、温かくて。
こんな人が身近にいてくれたらなと思わせてくれます。
いつもならここで、ひとつひとつの短編について個人的五つ星評価と共に感想を書いていくところなんですが
本書においては、それを書いてしまうと全体の相関図等が事前にわかってしまうのではないかと思うので・・・。
それではちょっと面白さが半減してしまうので、今回は控えておきます。
でも少しだけ。
私は中でも
エピソードⅠ・アホのナカダテ
エピソードⅤ・村上と新堂
が特に好きです。
『アホのナカダテ』のナカダテさんはいろんな意味でめっちゃ魅力的。
職場にいてほしいかもしれない。
漢字で書くと中館さんなんですが、この表記だと途端にパリッと感じるんですよね・・・
ナカダテには基本「アホの」が付いてるから余計にそう感じるのかな。笑
ナカダテさんのその後、めっちゃ気になります!
そして、ラストの『村上と新堂』。
村上支店長が踏みしめてきた人生を思って、最後はじんと来ました。
エピソードⅠ~Ⅳでの村上支店長がいるからこそ、ラストのエピソードがよりじんとくるんですよね・・・
作者の高橋健さんはきっと温かい方なんだろうなぁ。
【個人的 五つ星評価】
読みやすくてわかりやすい度 MAX
温かい気持ちになれる度 MAX
ナカダテさんが気になる度 MAX
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