ネタバレなし 五十嵐貴久 リベンジ(リカシリーズ)

五十嵐貴久

はじめまして、かがやくさくらです。

このブログでは

すでにその本を読んだ方はもちろん、まだその本を読んでいない方・読もうかどうか考え中の方などにも楽しんでいただきたいので、

あらすじはできるだけ最小限に

感想においてはネタバレを避け、心が動いたポイントやおすすめの点などを上げていこうと思っています。

完全に私的な感想になると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです♪

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【五十嵐貴久 リベンジ あらすじ】

雨宮リカに12発の銃弾を打ち込んだ事件から約2年。

青木孝子は刑事を懲戒免職になり、浮気調査専門の興信所に勤めていた。

リカの復讐に怯える日々を送る孝子

しかしリカらしき女の目撃情報を手にし、事件に決着をつけるため京都へ向かう。

リカの逃亡生活。そこに隠されていた恐るべき事実とは。

そして、憎悪にまみれた二人は再び対峙する。

【ネタバレなし 感想と考察】

〇リカシリーズ第二弾『リターン』から2年

本書は『リターン』から約2年後のお話。

『リターン』リカと直接対峙した青木孝子元刑事が登場します。

シリーズファンとしては、孝子のその後が知れたことは嬉しかったですね。

ですが!

本書の感想を書こうとすると、その『リターン』をはじめ今までのリカシリーズのネタバレをしてしまいそうで・・・

これはどうしたらいいのかと。泣

特に『リターン』

こちらは物語が直結しているため、ネタバレなしで書くのは難しすぎるのです!

〇事前情報でテンションが上がる関西人

今回リカシリーズ最新作が出ると聞き、まずは大喜びしたのですが。

さらに、前情報としてあらすじを読んで

リカが関西に来る!!!

とさらにテンションが上がった関西人の私。

実際、よく知った地名がいくつも出てきてすごく嬉しかったんですよね。

でも。

よく考えたら

リカ関西上陸→テンションが上がる

とか。

上がってる場合じゃないんですよねー。

だってリカやもん。汗

あのリカが近くにおるとか・・・ね。焦

怖すぎる

でもやっぱり上がるもんは上がります。

私も十分おかしいのかもしれない。汗

〇自分の思考に驚愕

本書では、孝子の他にも『リターン』で登場した人物が数名再登場します。

その中の「ある人物」は、孝子とはまた違った目的と方向からリカの足取りを追う。

それらの中では、

今までのリカ

私たちが見てきたリカシリーズの、過去のリカたち

が語られる場面も多くあり

そんなこともあったなぁ

なんて、いろんな思いと恐怖を改めて噛みしめることができました。

おさらいにもなるけど、意外と全部しっかり覚えている自分にもビックリします。

でも今回、中にはものすごくいやーーーな登場人物がいたり、

現実世界でも問題になっている数々の事件とリンクしている事柄が出てきて

それらに対する嫌悪感、憎悪が出てきてしまったんですよね・・・

それに比べると、リカのやってること、思考なんかはものすごいシンプルなのかなぁと思ってしまったりして。

驚愕。

こんなこと思ってしまった自分が怖い。

〇リカへの思い。その流れ。

私はこれまでのリカシリーズについて、すべてこのブログで記事を書いてきました。

第一弾『リカ』第二弾『リターン』第四弾『リハーサル』では

自分は「こちら側」だと思っていても、そうではないのかもしれない。

ふとしたことで人の悪意に巻き込まれ、被害を受けてしまうかもしれないし

もしかしたら自分自身が「リカ」のように常軌を逸してしまうことも、絶対ない、ありえない、とは言い切れないかもしれない。

と思っていたし、そう書いてきました。

そして第三弾『リバース』ではリカを気の毒に思ってしまったし

第五弾『リメンバー』では、ある意味今までで一番の恐怖を味わいました。

ですが、第六弾『リフレイン』第七弾『リセット』では

なんで出会ってしまっただけでこんな目に合わなあかんの

と憤りのようなものを感じてしまったんですよ。

自分は「こちら側」です。

と、思ったし、思いたかったのかもしれない。

なのに!

なのに、です。

本書『リベンジ』では、それもまた覆されてしまった・・・

リカに取り込まれる、リカになってしまう

ということが、こういう形で現れる場合もあるのかと、愕然としてしまったんですよ。

やっぱり誰の中にもリカはいるのかもしれない。

それがものすごく怖い。

〇読了後に思うこと。

そして肝心のリカ御本人ですが。

また想像を絶する展開が待っていました。

そう来ますか・・・・・・っていう。

でも、懐かしい登場人物が出てきたり新展開があったりで

これはもう絶対に続きがあるでしょう!!という終わり方。

五十嵐貴久さんも「後書きに代えて」で次作について言及されていますしね。

楽しみでしかないです!(めっちゃくちゃ怖いけど)

ただ、この「後書きに代えて」を読むとさらに怖さが増してしまうと同時に

一方で、五十嵐貴久さんがとても苦しい思いをされていたことを知り、ファンとしてはショックでもありました。

それでもこうやって作品を届けてくださることに、感謝しかありません。

【個人的 五つ星評価】

シリーズ最新作に胸躍る度      MAX

ちょっとだけリカを思ってしまった度 MAX

続きが読みたくて仕方ない度     MAX

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