はじめまして、かがやくさくらです。
このブログでは
すでにその本を読んだ方はもちろん、まだその本を読んでいない方・読もうかどうか考え中の方などにも楽しんでいただきたいので、
あらすじはできるだけ最小限に、
感想においてはネタバレを避け、心が動いたポイントやおすすめの点などを上げていこうと思っています。
完全に私的な感想になると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです♪
【くわがきあゆ レモンと殺人鬼 あらすじ】
10年前、洋食屋を営んでいた父親が通り魔に殺害された。
以降母親も失踪。
残された小林姉妹はそれぞれ別々に親戚に引き取られ、不遇の日々を過ごしていた。
しかし妹の妃奈が遺体で発見され、姉の美桜は再び渦中の人となる。
さらに被害者であるはずの妃奈が、生前保険金殺人を行っていたのではないかという疑惑まで持ち上がり、美桜は妃奈の無実を晴らすべく立ち上がるのだが・・・
【ネタバレなし 感想と考察】
〇はじめましてのくわがきあゆさんと、帯
Twitterで話題になっていた本書。
二転三転四転五転・・・
という謳い文句に惹かれて、平積みされているところを発見した時は一瞬で購入を決めてしまいました。
くわがきあゆさん、初読の作家さんです。
が!
何を書いてもネタバレになるんじゃなかろうか・・・汗
何をどこまで書けばネタバレにならないのか、
本書に関してはここがよくわからなくて、本当に難しいんですよね~。
帯にある
二転三転四転五転
これがあるから惹かれるんだけど!
でもわかっていて、構えて読むのはちょっともったいない気もしますよね。
知らずにそうなっていった方が驚きが何倍にもなりそうで・・・これも難しいところですね。
〇心にガツンと来たのは
10歳の頃に父を殺害され、その後母は失踪。
お互い別々に親戚に引き取られながらも、共に愚痴を言いながら励まし合いながら生きてきた姉妹・美桜と妃奈でしたが
10年の歳月を経て、今度は妃奈が殺害されてしまいます。
そこへさらに、被害者である妃奈に信じられないような疑惑が起こる。
妃奈は本当に純然たる被害者なのか。
10年前の事件との関わりは。
謳い文句通り、物語は二転三転・・・としていきます。
正直思っていたそれとは根本的にちょっと違ったり、
結局あれはなんやったん?
あの人はどうなったん??
と気になるところはあるにはあるんですが、特に終盤の畳みかけ、疾走感はものすごくて一気に読めてしまいました。
途中で切り上げて寝るなんてできなかった・・・!
でも私はその終盤よりも、そこに行きつくまでの展開と美桜の人となり、人物模写、生きてきた道・・・等々が一番心にガツンと来ました。
美桜に関しては、特に「ある部分」なんかは衝撃的過ぎて、釘付けになった上に何度も行きつ戻りつして読んでしまったし
本当に血が通っている、生きているような、リアルな人物像に映って。
不思議な感覚でした。
文庫本の帯のかけ方も、読了後には
あえてこんな風にしてるのかな
と思ったんですが、これは考えすぎかな・・・!?
〇伏線に次ぐ伏線
そして伏線に次ぐ伏線。
これはもうお見事で、
どこから?え、まさかそこからですか・・・?
って、すごい振り回される笑
え”ぇぇ・・・!これってそういうことやったん。汗
っていう衝撃も、めっちゃ心地良くて。
結果いい意味でものすごく振り回された感じ。
ですが、あまり時間を置くとその辺が薄れてしまうかもしれないので、できれば短期間で読まれることをおすすめします。
本書は特にネタバレなしでどう書くのかが難しくて(怖くて)、あんまり多く語れていないですね。
だから内容もちょっと薄め・・・。すみません。
でも一度読んだら忘れられない作品だと思うので、この記憶のまま、近いうちにまた読み返したい。
わかった上で読む面白さもあると思うし、またさらに新たな部分に気付けるかもしれないし。
再読、楽しみです!
【個人的 五つ星評価】
美桜の人物模写がガツンと来る度 MAX
何を書いてもネタバレになりそう度 MAX
振り回されて心地いい度 MAX
レモンと殺人鬼 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) [ くわがき あゆ ] 価格:779円 |
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